
出来ます。
4. 海の風
?風速
風は息をしていますので風速は観測前10分間の平均をメートル/秒で表します。観測前10分の風速の中で一番強い風速を瞬間最大風速と言い平均風速の1.5倍になることが知られています。海ではビューボート風力階級で風速を0-12までの階級にわけています。小型船の安全基準とされている風力3とは地上10mの風速で3.4〜5.4メートル/秒のことで凪いではいるものの海面に所々チラッチラッと白波が見える状態を言います。海に出る時には報道されている風速の1.5倍位の風が吹くものとして注意しましょう。
?海陸風
海岸地方では太陽がでている日中は海から陸へ太陽が沈んで夜になると今度は反対に陸から海へ風が吹きます。これは陸に比べて海の比熱が大きい為に起きる規則的な陸風と海風の交換で、海陸風が吹いている時は海は穏やかです。比熱とはある質量の物体の温度を1度昇げるのに必要な熱量を同質量の水の温度を1度昇げる熱量と比較したもので暖まりにくく冷えにくいものは比熱が大きいと言い海水は陸地に比べると格段に比熱が大きく海陸風の起こる基になっています。
?季節風
冬は北西の季節風の強い日が多く夏は南東の穏やかな風が吹きます。日本の気象配置は冬は西高東低、夏は南高北低、春や秋は移動性高気圧のシーズンとなり春一番や秋の小春日和の様に天気は不安定な日が多くなります。
?春一番
昔から28風の手のひら返し等と言って天気が長続きせず不安定なのが春秋です。旧暦の2,8月は新暦の3,9月に当たります。南に高圧部が有って温帯低気圧が日本海を進むと南の大風が吹きます。
?突風
寒冷前線は突風の巣と言われています。突風が起きるのは前線の通過に伴ってだけ起こるとは限りませんが海の上では特に寒冷前線の接近には注意が必要です。南寄りだった風が急に北寄りに変われば、この前線が通過した証拠です。突風の起きる前触れには下記の様な徴候が現れます。
1西の空に稲光がする。
2西の空に虹が出る。
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